<前回までのあらすじ>
ママと双子がチャレンジ中の、デアゴスティーニの『おしえて!おしゃべりガイコツ』。ガイコツのホネッキーを組み立てながら、前回は男女の体の違いを学び、まだまだ先だと思っていた双子の思春期がそろそろ始まっていることを知る3人だった。
自営業のわが家のGWは、ホネッキー組み立てウィーク!
みなさん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?
わが家は定休日なしの自営業でゴールデンウィークはむしろ普段よりも忙しく、お休みなしです。
とは言っても、どこにも連れて行かないと子どもたちからクレームが出るので、プロ野球のナイターに連れて行ったり、猛毒生物の展示を見に行ったりと、業務終了後の夕方から行ける遊びには連れて行きましたけどね、旦那が。
ああ、そうそう、息子の野球チームのバーベキューもございました。淀川の河川敷で。私は仕事で出られませんでしたが、肉の手配はしました!
生き物好きの小4の娘は、「うちは旅行に行かへんから」と、クラスで飼っているカナヘビのお世話係に立候補。学校から持って帰ってきたカナヘビはかわいいけど、エサになるコオロギとか、ホールワームがなぁ~、気味が悪いんだよな~、と言いながら、気づけば前回の更新からひと月以上が経過してますやん!
小4ともなると、学校から帰ってくるのも遅いし、勝手に遊びに行くし、宿題の量も多いしで、なかなか平日にホネッキーとたわむれる時間もなく…。いかんいかん。ゴールデンウィークに、まとめて組み立てだ、レッツゴー!
息子、野球で末節骨骨折マサチューセッツ工科大学←早口言葉で
片方の手のひらだけで27個の骨が!ホネッキーで確認だ!
クイズ!「鳥の羽根(前足)には、指があるでしょうか?」
さて、ここからは、足を組み立てていきます。
まず、足のつけ根、骨盤からです。
ホネッキーの組み立てもいよいよ下半身へ!
『おしゃべりガイコツ』は棒読みしてもためになる…
二足歩行と言えば、思い出すのは、双子がまだ、はいはいをしていた赤ちゃんのころ。(かわいかったなー)。はいはいが達者になると、次にはじまるのが「後追い」なのだった。
後追いする赤ん坊のしつこさは、正直ゾンビ並み
双子はまるで二匹の犬のように、母親の私についてきた。かわいかったけど、犬と違うのは「待て」ができないことで、用事をするために「ちょっとだけ待っててね」とやさしく言いきかせても、後ろ姿を見せるとべそをかいて、どこまでも追ってきた。赤ん坊は怪獣に例えられることが多いけれど、後追いの時期だけは、そのしつこさにおいて「ゾンビ」と言ったほうが近い。
そもそも私は職場で子育てをしていたため、お手洗いが、仕事のお客さんと兼用だった。お手洗いに行くまでの間には玄関も接客する場所もある。赤ちゃん二人がはいはいでうろついては仕事にさしつかえる(かわいいけどね)。仕方なく部屋のふすまをぴちっと閉めて、双子がぐわんぐわん泣きながらふすまに当たる音を背に、お手洗いに走り、大急ぎで戻ってふすまを開けると、息子が人生初の「つかまり立ち」をして満面の笑みを浮かべていました。
息子がつかまっていたのは、お客さん用の「高座椅子」。座面や背もたれの高さが、つかまるのにちょうどいいあんばいだったのだろうが、あれほど泣いていた息子が、どのように気持ちを切り替え、いきなりつかまり立つに至ったのか。その重要な局面を、お手洗いに行っていて見逃した私は茫然としました。「二本足で立つ瞬間」それは「サルからヒトへ」という人類の歴史を幻視する貴重な瞬間でもあったのにぃ!
しかし娘のほうはまだつかまり立ちをしていない。もうワンチャンスある。こういうとき、双子で良かったよね! と思っていたら、仕事でほんの少し、お客さんの対応をしている間に、娘もさっさとつかまり立ちしていました。
あれだけ後追いゾンビだった双子が、そろって母親のいなくなったすきに、アッサリつかまり立ちに成功するとは、これいかに!
出産と子育ては、人間の進化の過程をなぞるもの…
「つかまり立ち」という進化の一場面を見逃したくやしさで一杯だった私の頭に、ふと、ある光景が浮かびました。ジャングルの片隅でひとりぼっち、木につかまって立つサルのすがた。人類の祖先である一匹の、孤独な挑戦。
そうだよね、きっと、サルの中の、だれか一匹が、最初につかまり立ちしたはずで、そういう無謀なことをしようとするやつは、きっと、ひとり孤独に、練習にはげんでいたはずで…。
その遺伝子の記憶によって、赤ちゃんが単独になった瞬間に「つかまり立ちスイッチ」が入るのだとすれば、一般に第一子より第二子以降のほうが、発達が速いと言われるのも、放っておかれる機会が第一子よりそれ以降のほうが多いから、とも考えられるわけで…。
折しも、『おしゃべりガイコツ』64号、65号の冊子テーマは「進化」。生命そして人間の進化について書かれています。個人的にはアテクシ、出産と子育ては人間の進化の過程をなぞるものと実感しているので、なんだか感慨を持って読みました。
あー! なんか久しぶりになってしまったけれども、やっぱり楽しいなあ、ホネッキーは。だんだん人間らしくなってきたし、またやる気が出てきました(やる気がなかったわけではない)。初心にかえってがんばります。完成まで、一緒にがんばりましょ~!
<つづく>
埼玉育ち、大阪在住。9歳男女の双子の母。無類の犬好きで、著書に『白い番犬チルー』(幻冬舎)などがあるが、未熟児で生まれたわが子たちの発育過程を目の当たりにし、人体の神秘にも感銘を受ける。その育児エピソードは、たるいしまこさんの絵と中村翔子さんの作で、『おはなしカイとナツ あるふたごちゃんのものがたり』(リーブル)という絵本になっている。年中無休自営業のすき間に、週一で剣道をするのが何よりの発散。
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.1
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.2
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.3
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.4
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.5
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.6
デアゴステイーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.7
デアゴステイーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.8
デアゴステイーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.9