デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.3

デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.3

<前回までのあらすじ>
デアゴスティーニの『おしえて!おしゃべりガイコツ』全70号。完成までに1年以上かかるこの大作に取り組んでいるママと小学3年生の双子。第2回の4~8号では、未熟児で心臓に穴が開いていた息子への、母の祈るような想いが告白された…。
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.2

配達の人が「ガイコツです~」と届けてくれるように

教えて!おしゃべりガイコツも9号目に突入。
富士山の9合目ならもうすぐ頂上ってところですが、おしゃべりガイコツは70号で完成なので、山で言ったらまだ1~2合目付近、気力体力じゅうぶんな頃。

にしても、デアゴスティーニさんからのお荷物が「ガイコツ8号」「ガイコツ9号」と省略形で書かれて送られてくるので、最初は職場の者たちにたいへん怪しまれた(休日がほぼない自営業なので荷物は職場に送ってもらっています)。
今では、アルバイトの女子学生に事情を説明→受け取った者が「桃子さーん、またガイコツきました~」と大声で報告→配達の人まで「ガイコツです~」と運んでくる。といったぐあいで、業務の流れにガイコツがすっかり組み込まれている。

さて、9号のテーマは口。
食べる・話す・息をするなど、いろいろな役割を持っている、口。

ママ
なにげなくやっているけど、口から体の中へ、食べたものを送るシステムは、想像以上にフクザツなのだよ
息子
どうして?
ママ
人間の口は、鼻・気管・食道につながっているから、無事にお目当ての食道へ食べ物を送るには、鼻方面、気管方面への分岐を一時的にふさがないといけないわけ
あ。人間の口と鼻がつながってるんは、知ってるで
ママ
かしこいっ
イッテQで、女芸人がひもを鼻から入れて口から出すやつやってたから

あっ、そう…。あんたたち小学生ってほんとに、イッテQと、ギネスブックと、なんだこれミステリーが好きね。世界まる見えと、よしもと新喜劇もね。
ともあれ、鼻から入れたひもが口から出るということは、口と鼻が構造的につながっているということだよね。

問題は、口から気管にもつながっているということ。口から入れた食べ物が気管へ入ってしまったら……げほげほげほ。考えただけで咳こんでしまう。
なぜそうならないかというと(ときどきおじいさんやおばあさんはなっているけれども)、「こう頭(とう)がい」という部分が、気管との分岐をふさいで、食べ物が気管ではなく食道へ入るように導いているから。おかげで、食べ物が肺に入らずに、胃に入ってゆく。そのしくみが、デアゴスティーニの冊子にもくわしいイラスト付きで書かれていた。

分岐をふさぐ役目をする「軟口がい」(鼻方面)、「口頭がい」(気管方面)が、歯や舌、あごの動きと連動して活躍しているおかげで、食べたものが鼻や気管に行かずに済んでいるわけ。食べ物を口に入れてから飲み込むまで、こんなにいろいろなシステムが作動しているなんて、驚きだ。

気管と食道が分かれているから、人間は…人間は…

意外と面倒くさいことをやっているんだなぁ
ママ
面倒くさいことになっているのは、こんなふうに、口からの道が、気管と食道に分岐しているからなんだけど、じつは、それは人間だけだって知ってた?
息子
マジか
じゃあ、チルー(昔飼ってた犬)はどうなん?
ママ
犬も猫も、人間以外の哺乳類はみんな、気管と食道は完全に分かれております
ということは
気管と食道、分かれてますんで
息子
息をしながら、めしが食える
息をしながら、水が飲める
ママ
そのとおり。そして、人間の赤ちゃんも、息をしながら、おっぱいが飲めます!
息子・娘
なんで~?
ママ
人間も、生後3ヵ月ぐらいまでは、気管と食道が分かれているから
息子
ほー。大人もそっちのほうがよくね? 息しながら飲み食いできるほうが便利じゃね?
ママ
たしかに。でも、気管と食道が口からの分岐でつながることによって、すごいことができるようになったんだよな、人間の成人は
なに、なに~?
ママ
さてなんでしょう。人間の赤ちゃんにも、犬にも猫にも、パンダにもない、成長した人間だけが持つ能力とは?
息子
わかった! ちんちんの復活や! (注*ちんちんが元気な状態になることを息子はこのように言います)
あんたはだまってて
ママ
ちんちんの復活は他の哺乳類でもありますよ。もっと、ものすごい発明。進化とも言える
息子
わかった! ちんちんの神化
さいあくや
ママ
ほら、人間しかできないことですよ
息子
ユーチューバー?
ママ
それよりずーっと前、前
はいはいはい! 二足歩行! ハイハイからの二足歩行
ママ
惜しい~。そんな感じの劇的な進化だよ
息子
あれやろ、ほら、あの、あれや、なんやったかなー、ほれ
ママ
じいさんの真似すな
二足歩行からの……ダンス?
ママ
ブー。ヒント出すよ、犬はワンワン、猫はにゃーにゃー、あひるはガーガー(←鶴太郎風)、では、ヒトは?
息子
かめはめ波!
ママ
(無視)
わかった。しゃべれるようになったんやろ
ママ
やっと正解でたね…

 

知ってました?赤ちゃんは息をしながらおっぱいを飲む生き物!

じつは、えらそうに子どもに問題を出している私も、「新生児は気管と食道が分かれている」ということは、子どもを産んだときに知ったのです。

以下、気管と食道にまつわる子育てエピソード↓

世の中の多くの双子がそうであるように、うちの双子も未熟児で生まれました。からだの大きさが小さいだけでなく、発達も完全ではなかったので、おっぱいを飲むことにも稽古が必要でした。
とくに息子は、おっぱいを飲んでいると、息をするのを忘れる傾向があるということで、最初のうちは、呼吸センサーをつけた状態で、授乳をしていたのです。
その時私は思いました。「飲み物を飲むときに、息を止めるのはふつうじゃないか」と。「なに言ってんだこの小児科医は」と。
しかし新生児はちがう。呼吸をしながらおっぱいを飲む生き物なのです! なぜなら、気管と食道が独立しているから! チャラーン。

授乳中、息子についている呼吸センサーが「ポーン」と鳴ると、看護師さんが「お母さん乳やりちょっと待ったー!」と言いながら飛んでくる。私は一旦授乳をやめる。息子が息をする。そんなことを繰り返しているうちに、数日後には息子も息をしながら乳を飲めるようになり、いつのまにか呼吸センサーが鳴らなくなりました。

やがて、息子が10分くらいおっぱいを飲み続けるようになると、こんどは私のほうが不安になってきました。おいおい、息継ぎはせんのかい、すんのかい、せんのかい、すんのかい、せんのかい、すんのかい、せんのかい、と。それをよそに息子は、まったく息継ぎをせず、というよりも、呼吸をしながら飲んでいたために息継ぎの必要がなく、10分飲み続けました。
こうして私は新生児の食道と気管のしくみを実感したのです。
~気管と食道にまつわる子育てエピソード おわり~

 

リケジョペア(娘とママ)がホネッキーに命を吹き込む!?

さあ、やっと正解が出たところで、作業工程を紹介いたします(9~12号)。
まずはあごを動かすサーボモーターを、7号でつくった固定板に取りつける。
10号はACアダプターがついてきただけで作業はなし。(冊子のテーマは鼻)。
11号はマイクロSDカードがついてきただけで作業はなし。(冊子のテーマは脳)。

作業せんのかい、というツッコミが2週つづいたところで、12号で作業工程が怒涛のようにやってくる。この号で一気に頭部を仕上げて「ホネッキーがしゃべる」ところまで行くのだ。そして、「今号のホネッキーの組み立ては、繊細な部品や作業がありますので、必ずおうちの方が行ってください」とのこと。あー。そういうことかー。わかるけどね。わかるけど。私がデアゴスティーニの人だったら、絶対にそう言うだろうと思うけど。でも一番の醍醐味なんだよね、ホネッキーがしゃべるシステムを組むところが。

そこで…私(おうちの人)がよく説明書を読みこんでから、向きやパーツなど、お膳立てしたうえで、子どもにやらせることにした。この日、息子は野球しにでかけていたので、娘と私のリケジョペアで、この重要な作業を行うことに。

まずはマイコンボードにマイクロSDカードを取りつけて、頭、目、口を動かすサーボを配線する。

サーボモーター(黒いやつ)は、「頭」用と、「あご」用の2つ。これらのサーボモーターから出ているケーブルを穴に通し、マイクロSDカードのついたマイコンボードをとりつける。

「頭」用のサーボモーターには「1」というシールが貼ってあります サーボモーターから出ているケーブルを穴に通します(簡単) マイコンボードのとりつけ。「このでっぱりはここにはめるんだよ」的なアドバイスはしました。 固定板とマイコンボードを2本のネジでしめて固定。いましめているネジのすぐ横にある黒くて四角いヤツがマイクロSDカード。

さてここからが配線。テレビとビデオ(DVDか)をつなげるときのような感じ。

1.右目についているケーブルをRIGHTとかいてあるピンにさしこむ。
2.左目についているケーブルをLEFTとかいてあるピンにさしこむ。
3.頭部サーボモーターのケーブルをEYESとかいてあるピンにさしこむ。
4.あごのサーボモーターのケーブルをMOUTHとかいてあるピンにさしこむ。

配線完了です!

 

うるさいことは言いたくございませんが、ホネッキーはデアゴスティーニ・ジャパンのオリジナルなのだから、ピンにかいてある表示は「みぎ」「ひだり」「め」「くち」でいいと思うんですよね。あるいはカタカナで「ミギ」「ヒダリ」「メ」「クチ」のほうが、ガイコツの雰囲気が出るかと。そのほうが文字数も少なく済むので、その分字を大きくしたら、老眼のお父さんお母さんにも親切かと。以上、大阪在住40代主婦のご意見でした。

つづいて3号で完成させて頭部パーツについているでっぱりにナットをはめる。

「ナットの平らな面を平行にして入れる」とかは、おうちの人が説明してあげればすぐにできます。これにより娘は「ナット」の形状を覚えました。

 

いよいよ、頭部に、頭のなかみを入れる!!

後頭部が半分出た状態が正解。
一瞬「これでいいのかな」、と思いますが後頭部はしくみが見えるように、あえて出 しているのです。ここは、あとでクリアケースをつけて保護します。

あごのサーボモーターについていたレバーを、頭部のでっぱりにはめる(あごが動くようにするため)。そして、3号で完成させた「舌のパーツ」を取りつける。

いよいよ、ホネッキーらしくなってきた!

さて、ここで取り出すのは8号で届いた頭部スタンド。

10号で届いたACアダプターを、後頭部の穴にさしこみ、コンセントにつなぐ。映画の「マトリックス」みたい!

コンセントにつなぐと、「ジー」という作動音がします。

 

ママ
では、おしゃべりスタートカードを頭にかざしてみようか
うん。あれ?
ママ
あれ?

 

ホネッキー! 何か言って! 声を聞かせてよ~!

無言のホネッキー。
ウンともスンとも言わず。

ママ
きっとどこかの接触が悪いのでは?
もう一回やり直す?

というわけで、一工程ずつ確認しながら作業の逆まわしをしていくことに。サーボモーターのケーブルは、ちゃんと目的のピンにつながっているか。固定板はしっかり固定されているか。マイクロSDカードも一旦出して、もう一回キッチリと装着。

そっか。この号でおしゃべりするシステムを一気に仕上げてしまう理由がわかった。
これ、何週かに分けていたら、作業工程を忘れてしまって、ホネッキーが動作しないときに、もとに戻ってやり直し、というのがやりにくい。ここで挫折しかねない。
だけど、今さっきやった作業なら、逆まわしにやるのもすぐできる。実際、それほど難しい作業はないけれど、子どもがやると、精度が甘かったりする。でも、電源を入れてみるまでは、甘いかどうかわからない。電源を入れたところで作動せず、そこから戻って、何が原因かつきとめてみる、こういう過程を親子でやることによって、思わぬ学習効果があったりする。

実際、私(=おうちの人)が今回の工程を高い精度でやり直してみたところ、

「口が動くようになったボーン!」

いきなりしゃべり出し、目も光った。緑色に。
さて、ここで息子が野球から帰宅。ホネッキーを座敷に移動して、つぎつぎにカードをホネッキーの頭頂部にかざし始める。
ホネッキーの頭頂部にはセンサーがついており、カードをそこにかざすとホネッキーがしゃべりだすしくみなのだ。

ホネッキーの声は、元気な男子(声がわり以前)の声。

 

驚くことに、しゃべりにあわせて、あごが動く。だから、あ・か・さ・た・なの時はちゃんと口が大きくあいているし、言い終わると同時に口がしまるというあんばいで、きちんとセリフに連動して口が動く。舌もリアルな質感なので、ガイコツなんだけど生きているみたい、と言うか、むしろガイコツだからこそ、こちらの脳で表情を補完して見られると言うか、「アンドロイドよりこっちのほうがブキミじゃないな」というのが率直な感想。ブキミじゃないどころか、意外とかわいいな…とすら思う。

おしゃべりカードには、豆知識編と、クイズ編と、からだのなかま編の3種類あるのですが、どれも1枚につきかならず1回、ホネッキーがダジャレをブチ込んできますので、それもおもしろくて、どんどんおしゃべりしてもらっちゃいました。

 

さて、頭部ができたから次は「からだ」かな? ますます楽しみだボーン!

 

<つづく>

 

岡田桃子

埼玉育ち、大阪在住。8歳男女の双子の母。無類の犬好きで、著書に『白い番犬チルー』(幻冬舎)などがあるが、未熟児で生まれたわが子たちの発育過程を目の当たりにし、人体の神秘にも感銘を受ける。その育児エピソードは、たるいしまこさんの絵と中村翔子さんの作で、『おはなしカイとナツ あるふたごちゃんのものがたり』(リーブル)という絵本になっている。年中無休自営業のすき間に、週一で剣道をするのが何よりの発散。

 

デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.1

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