デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.7

<前回までのあらすじ>

デアゴスティーニの『おしえて!おしゃべりガイコツ』全90号を組み立てることになった、男子と女子の双子とそのママ。人体への知識があふれんばかりの親子3人の手により、着々と組み立てられるホネッキー。心臓や内臓の準備は整い、あとはインするだけ!?

大阪では見知らぬじいさんが、子どもの野球に参加してくることが、よくある!(ホネッキーに関係ナシ)

息子
ただいま~
ママ
ちょっとォー! なにそのボール!
息子
テニボーやで
ママ
じゃなくて、量のこと言ってんの。なんで45リットルのビニール袋に満タン入ってんのよ、テニスボールが
息子
おととい、秋祭りの太鼓の練習のあとに、オレとKとNで野球してたら、爺さんが入ってきて…(←大阪では見知らぬ爺さんが野球に参加してくるのはよくあることです)
ママ
あっ、この前、私の投球フォームをディスってきた爺さん?
息子
あー、その人とは別。顔の丸い、歯ァがないお爺さん。むかし少年野球の指導者しててんて。教えてた人がプロ野球選手になってんて、二人もやで。すごくね?
ママ
プロって誰?
息子
一人は、鈴木って言ってた。たぶん鈴木誠也のことやで
ママ
(息子の持ってるプロ野球選手名鑑をめくって)えーと、広島カープ鈴木誠也選手は東京都荒川区出身です。東京のリトルリーグに入ってました。大阪ではございません
息子
まじかよ~
別人やな
ママ
まさかイチローではないだろうし…
息子
そのお爺さんが、『プロになった人たちが練習で使った縁起のいいボールがたくさんあるから、持ってきたるわ』って約束しててん
ママ
それがどうしてテニスボールなのよ
息子
いやあ、オレも軟球くれるんかと思ってたけど
昔は練習にテニボー使ってたんちゃう?
息子
3人でわけわけしたから、まだまだあったで

というわけで、わが家の座敷には、つくりかけの人体模型、ホネッキーの頭部、バット、グローブ、剣道の防具、短すぎる鉛筆、散乱するデュエマのカード類、出なくなったマイネームペン、しおれた風船に、大量のテニスボールが加わりました。

ママ
さーて、今日もホネッキー組み立てるかー!
息子
あ、オレ、急にウンコしたくなった
わたし、お友達とUVレジンでアクセサリー作る約束してるねん

 

「私、失敗しないので」ホネッキーの脳は、大門未知子(娘)に託された

(以下、モーガン・フリーマンの声でお読みください↓)
考えてもみてほしい。デアゴスティーニの組み立て物のように長い期間コツコツと進めて完成させる企画の場合、モチベーションが下がる時期がやってくるのだ。
ムーミンハウスしかり、デロリアンしかり、ロビですら、そのような時期がくるだろう。ましてや、『おしえて! おしゃべりガイコツ』は、相手がガイコツである。
週に一度、届くパーツが肋骨1対、茶色い肝臓、などである。子どもへの訴求力が、ジョジョに、ジョジョに、下がってくるのは、やむを得ないことである。
だがしかし。そこは分冊式雑誌の老舗デアゴスティーニ(本社はイタリアである)、絶妙のタイミングであたらしいSDカード、すなわちホネッキーの頭脳を送ってきて、デジタル世代の子どもらの興味を引くのだった。

あっ、かあちゃん、あたらしいSDカード来てる!
ママ
ホネッキーの脳に埋め込むチップです
怖い言い方しんといてよ
ママ
このチップを埋め込まれるとホネッキーのおやじギャグを連発してしまうのです
きゃーっ
息子
でも、もうホネッキーの脳に入ってるやん、SDカード
ママ
たぶん、新ネタがつまってるんだよ、こっちのカードには
やったー
息子
期待してるやん
ママ
それじゃあ、ホネッキーの脳内チップ交換、始めようか
息子
オレ、第一助手やります
私、失敗しないので、脳みそ(←マイコンボードのこと)取り出します
息子
オレ、べろ取りました
べろOK、次、脳いくよー。ほら出た
息子
脳、出ました
最初のチップ出すよー
息子
チップ出ました
血圧どうかな?
ママ
正常です
そのまま新しいチップ埋め込むよー
息子
埋まりました。べろつけます
はい、べろついた、あとはよろしく
(颯爽と手術室を出てゆく娘)
ママ
待て! まだガイコツ終わってない

(以下、ママの心の声でお読みください↓)
幼稚園児のころは、お医者さんごっこも、自分らの体験から生み出されたオリジナルの芝居だったよなあ。かわいかったよなあ。
小学生になった今じゃ、こういう場合、大門未知子気取りだもんなァ。だいたいメディアに毒されてるんだ、やつらは。
まあ、そういうワタシも、病院に行くと「白い巨塔」ごっこ、洞窟に行くと「八墓村」ごっこするけどね。

 

ノーガードだった後頭部も守られて、ホネッキーもホッとしているはず

さて、SDカードの取りつけ・取り外しについては、以前にご紹介いたしましたので、写真は割愛させていただきます。あたらしいチップ、いや、SDカードを挿入後、ホネッキーの新ネタまつりになったのは言うまでもありません。

さて、このあと、今までは透明カバーによって頭の中、すなわちマイコンボードが透けて見える状態だったホネッキーに、ついに後頭部がつきます。
もはや説明書を見て勝手に組み立てられるようになった娘が担当。

まずは後頭部のつけ位置を確認 ドライバーの使い方にも慣れたので、大人の補助は要りません きれいな後頭部がつきました!

 

ママ
後頭部、大事だもんねー
よかったね、ホネッキー。今まで後頭部がスケルトンだったもんね
息子
カアチャンよく言ってるよな、うしろに転ぶときは腹筋に力を入れて後頭部を打たないようにしろって
でも…わざと転ぶわけじゃないんだから、瞬間的にそんなことできるん
ママ
わからないけど、日ごろから意識してるのとしてないのとでは、違うでしょ
日ごろから腹筋を意識してる小学生…
ママ
私は、日ごろから道端で人とすれちがうときは意識してるよ。もしかして、なぐってくるんちゃうかって。だから後頭部守るために腹筋に力入れて歩いてるもん
息子
それ、おかしいやろ
ママ
とにかくね、お母さんたちは、子どもが怪我をした…って聞いて、真っ先に心配することは、『頭打ってないか?』ってことなのよ。手足の骨折も心配だけど、いずれ治るでしょ。でも、脳は一旦傷ついたら再生しないと言われてるんだから

 

人間の脳は、大脳・小脳・脳幹でできていて、大脳の重さは約1400g!

どうして、骨やカワ(皮膚)は再生するのに、脳は無理なん?
ママ
いま触ったホネッキーの脳、マイコンボードでしょ。配線がいっぱいしてあるでしょ。人間の脳は、これの何万倍もフクザツな配線がしてある、精密なコンピュータなんだよね。イメージとしては、機械なのよ。配線が切れたら、もうそこはもとに戻らないの
息子
手術で配線をつなぎ直せばええやん
ママ
それはとてもむずかしい
脳細胞を、ips細胞で復活させることはできないの?
ママ
ああ。あなたは前回、ips細胞に興味持っていたよね。ips細胞はいずれ、脳の治療にも使われるはず。脳の細胞が再生できたら、きっといろいろな病気や後遺症が、回復すると言われています。たとえば、パーキンソン病は、脳の中のニューロン(神経細胞)が減ってしまって、動かせなくなる病気なんだけど、ips細胞でつくった脳のニューロンを移植することで、脳の中にニューロンを増やすっていう研究がおこなわれているんだって
息子
すげえな!
ママ
ips細胞もすごいけど、脳ってほんとにすごいんだよ。ホネッキーの脳はマイコンボードで軽いけど、人間の脳は、大脳・小脳・脳幹の3つでできていて、大脳の重さは約1400g
息子
1キロと400gか
そんなにあるのん?
ママ
赤ちゃんが400g、1歳で800g、6歳で1200g、君ら9歳は、ほとんど大人の大脳の重さに近いはず
へー。脳って何なん。素材は
ママ
いちばん体積の大きい大脳は、内側が大脳ずい質で、外側が大脳皮質。大脳ずい質には神経の線維がたくさんあって、外側の大脳皮質には神経細胞がたくさん集まってる。さっきも言ったけど、マイコンボードの配線のようなものね
運動したり勉強したりゲームしたり、喜んだり悲しんだりするのは大脳が仕切っているんでしょ
ママ
よく知ってるね
いや、さっきホネッキーの本をちらっと見たから
ママ
でも、心臓が動くのや、息をするといった、自分がやろうと思わなくても、ずーっと休まずにやっていることは、いちいち大脳が命令せんでもやっています。さて、どこが指令を出しているでしょうか?
息子
ちんちんやろ
ママ
いいえ
心臓とか、ノドとか肺が、自分で?
ママ
ああ、節足動物は足で考えて動く、そういうパターンね。でも人間は違います
息子
わかった、ハートやろ♡
気持ち悪い
ママ
たしかに古代エジプト人はそう考えてました。人の考えや感情も心臓で生まれると思ってた、だからミイラにするときも、心臓は布にくるんで残したけど、脳は捨てちゃったんだって。でも違います
うーん
ママ
さきほど言った3つの脳のうちのひとつが、指令を出しています
息子
3つ…なんやったっけ
ママ
大脳、小脳、脳幹
はいはいはい! 脳幹
ママ
正解。脳幹は、脳の真ん中らへんにあります
大きさは大脳より小さいね
ママ
そうそう。そうなんだけど、実は脳幹が大脳に『ねむれ』と命令を出すことによって、大脳がねむるのです。そのあいだも脳幹はねむらずに、心臓の動きや呼吸を調節しているという。脳幹が人間の基本的な機能を仕切ってるんだよね
息子
大脳より小さい脳幹のほうが、親分てわけか
ママ
だいたい、マフィアのボスって小さいでしょ、映画のイメージだけど

 

『ドカベン』もいいけど、『おしえて!おしゃべりガイコツ』の学習まんがもね♪

それはそうと、さっき大脳は脳幹の命令で眠る、ってママは言ってたけど、夢を見てるときはどうなってるん?
ママ
良い質問です。眠りには2種類あって、ぐっすり深く眠る『ノンレム睡眠』と浅く眠る『レム睡眠』が交代でおとずれ、それをひと晩のあいだに3回から5回、繰り返しているんだよね。その浅い睡眠のときに、夢を見やすいと言われてます
浅い睡眠って必要ってあるんかな?
ママ
浅い睡眠のときは、起きているときにおぼえたことを、寝ているあいだに整理して並べ替え、いつでもとりだせるようにしているらしいよ。寝ないと、ぐっちゃぐちゃのままなんだよ、覚えたことが。昼間の体験を整理しているから、見たり聞いたりしたことや気になっていることが、夢として現れるらしい
息子
えー。オレ、夢見たことない
ママ
それは忘れているだけ。キミら男子はこれから思春期になるにつれていろいろとリアルな夢を見ることになるよ~
リアル…。夢って『見る』っていうけど、実際に走ったり、落ちたりする感覚あるよね?
ママ
そうなの。レム睡眠のときには大脳の頭頂連合野と側頭連合野がよく活動しているから、目を閉じていても見えるように感じたり、手やあしには何か触ったように感じたりするんだって。そのほかにも、どうして寝入りばなにガクッとするのか、とか、子どもの寝相が悪いのはなぜか、とか、興味深いネタが『おしえて!おしゃべりガイコツ』にはいっぱい、書いてあるから、読むといいわ、学習まんがもあるしな
息子
OK、オレ『ドカベン』読んでから読むわー
ママ
待て、ドカベン読むのはホネッキーの肋骨はめてからにしいや
息子・娘
はーい

 

肋骨をはめます

 

その下の肋骨をはめます 今はめた肋骨はこれ 肋骨が増えていきます 内臓に、直腸とぼうこうをつけました ふたたびコツコツと肋骨作業

 

だいぶ増えました 指示にはありませんが内臓を入れてみます おお! 人体模型らしくなってきました

 

来年の夏休みの自由研究は「息子のニューロンの発動について」で決まった(笑)

ママ
ところで、あなたが今夢中になっている野球だけれども、体の中ではものすごくフクザツなしくみが発動しているのを知ってる?
息子
そりゃあフクザツやで、透明ランナーが二人になったりするからな
ママ
そうじゃなくて、飛んでくるボールを取るってだけでも、神経、脳、骨、筋肉が連動してるってわけ
息子
ほー
ママ
まず、飛んできたボールを見る
息子
目のシステム発動
ママ
ボールが飛んでくるという情報を大脳へ送る、これが感覚神経のはたらき
息子
それから?
ママ
大脳が『ボールを取れ』と命令を出す。その命令はえんずいとせきずいを通り、うでの筋肉に届く。腕の筋肉を動かして、ボールを取る。これらが運動神経のはたらき
息子
まじかよー
ママ
体のすみずみまではりめぐらされている抹消神経が、からだが受けた刺激を情報としての脳へ届けて、脳からの命令をからだに伝える。その抹消神経は、神経細胞すなわちニューロンでできていて、ニューロンは人間の体に数百億個あると言われているんだよ
息子
オレのちんちんが復活するときも、オレのちんちんニューロンが1億個ぐらい発動しているわけか
ママ
うーん…、自分の意志と関係なく、内臓のはたらきをコントロールしているのは、自律神経なんだけど…ちんちんの復活は運動神経のはたらきか、自律神経のはたらきか、どっちなんだろう? 自分で調べてみたら?

 

ああ!自由研究によさそうなテーマが見つかったけど、もう終わってるよ、夏休み!
というわけで、ホネッキーの組み立ては、まだまだつづく~。

 

<つづく>

岡田桃子

埼玉育ち、大阪在住。8歳男女の双子の母。無類の犬好きで、著書に『白い番犬チルー』(幻冬舎)などがあるが、未熟児で生まれたわが子たちの発育過程を目の当たりにし、人体の神秘にも感銘を受ける。その育児エピソードは、たるいしまこさんの絵と中村翔子さんの作で、『おはなしカイとナツ あるふたごちゃんのものがたり』(リーブル)という絵本になっている。年中無休自営業のすき間に、週一で剣道をするのが何よりの発散。

 

デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.1

デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.2

デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.3

デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.4

デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.5

デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.6

中学受験にも役立つ!?デアゴスティーニ・ジャパン週刊『おしえて!おしゃべりガイコツ』ママ&キッズモニター報告