<前回までのあらすじ>
ママと双子の、デアゴスティーニの『おしえて!おしゃべりガイコツ』の組み立ても、年をまたぎ、やっと折り返し地点! これまでを振り返り、ホネッキーのパーツが増えるに比例して、子どもたちも成長していることに気づき、感慨深いママだった…。
44号のふろくは「右の肺」。組み立てはまだ待て!
からだの各所に必要な栄養とともに、酸素もまた、赤血球に乗って全身に運ばれる。だから、赤血球の数が減ったり、ちいさい赤血球しかなかったりすると、からだのすみずみまでじゅうぶんな酸素が送られないのだ。
そんな大事な赤血球をつくるには、「鉄分」が必要である。からだの鉄分が足りないと、赤血球の数が減ったりサイズが小さくなったりするため、貧血という状態になってしまう。貧血の人は、酸素がからだのすみずみまでいきわたらないために、軽い運動でも息切れしたり、心臓がどきどきしたりするのだ。
車に例えると、交感神経はアクセルで、副交感神経はブレーキ!?
さて、45号のふろくは、鎖骨(さこつ)と胸骨(きょうこつ)が合体したパーツ。
人間の体は太古の昔から自動運転システムなのだ!
自律神経を整える間接的な方法はいろいろと紹介されている。交感神経は主に昼間、副交感神経は夜に働きやすくなるので、そのサイクルに合った生活をすることが、自律神経のバランスを整えるのには大事だという。
たとえば、朝起きたらお日様の光を浴びる。毎日同じ時間に、よく噛んで食べる。深呼吸をする。ぬるめの風呂に入る。ゲームやスマホは寝る30分前にはやめる。こういったことが、自律神経を整える助けになるらしい。
大谷翔平はたくさん眠って体を大きくした by『甲子園スーパースター列伝』
さて、46号と47号、ふろくはろっ骨と胸骨をつなぐ透明のチューブです。左右9本ずつのろっ骨と胸骨をつなぎます。
ちなみに、焼肉屋さんが内臓をホルモンと呼ぶのは、そもそも使わずに捨てる部位だったと言う意味で大阪弁の「放るもん(捨てるもの)」が語源だという説がある。
話を戻そう。人間のからだには成長ホルモン以外にも、約100種類のホルモンがつくられ、それぞれが我々の体をよい状態に保つために働いている。ああ、からだとはなんとフクザツにできていることか!
腰痛に苦しむ世のママパパを想いながら、ホネッキーを組み立てる
さて、もうみなさんお気づきかと思いますが、「おしえて!おしゃべりガイコツ」には、毎号ふろくパーツを使って、人体模型「ホネッキー」を組み立てていくわけですが、そのふろくのパーツと、読み物冊子の内容は、かならずしもリンクしていません。
というか、近頃は、ほぼ、リンクしておらず。というのも、冊子の内容が、最先端でもりだくさん、神経やホルモンの話まで網羅しているからだと思われます。ヒトのからだの骨格や構造だけの話にとどまらないので、リンクしない号が出てくるってわけです。
とはいえ、「酸素」がテーマの号には、肺のパーツがふろくにつく、といったリンクもあるので、「リンクしたりしなかったり」を楽しみながら、ホネッキーの完成を目指していきたい今日このごろです。
48・49号のふろくは、椎骨。これをひとつずつ、はめていきます。
病原性大腸菌、レジオネラ菌、SFTSウイルス、インフルエンザ…暗記完了!
さて、この冬のインフルエンザ大流行! わが家でも、息子→母→父→娘と数日おきにインフルエンザに罹患し、その間に小学校の学級閉鎖もありました。いやー、つらかった!
ところで、インフルエンザ「ウイルス」とか、溶連「菌」とか言うけれども、ウイルスと細菌は、どうちがうんでしょうね? まあ、なんとなく大きさかなーという漠然とした知識しかないところへ、キター。49号のテーマは「いろいろな細菌やウイルス」。もちろん細菌とウイルスのちがいも紹介されている。かいつまんで紹介すると…(以下、モーガンフリーマンの声でお読みください)
細菌は、ひとつの細胞でできている生き物で、自分で分裂して増えることができる。
ウイルスは、細菌の10分の1くらいの大きさで、自分の細胞をもたず、遺伝子だけがタンパク質のからでつつまれた小さなつぶ。
ウイルスは細胞分裂できないので、自分で増えることができない。そのため、動物の生きた細胞に取りつき、細胞の中で増え、その細胞をやぶって飛び出し、次々と他の細胞にとりつく。宿主となった細胞は、やぶられて死んでしまう。
受験生か私は。というくらい、すらすら覚えられます。たぶん、生活に密着している科学の話題だからかな。もっといろいろな細菌、ウイルス類とその感染ルート、感染予防法も「おしえて!おしゃべりガイコツ49号」には載っています。
最初は、「人体模型を組み立てる」という企画から、からだの構造だけを勉強するのかと思っていたけれど、実はからだのしくみを学びながらも、「生きていくうえで避けては通れない病気」や「病気治療の最前線」、はたまた、「人間にしかない能力」についても触れていく。子どもだけじゃなく、親の私もかなりガチで勉強できてしまっている。それが「おしえて、おしゃべりガイコツ!」。
たぶん違うと思いますけど…。
<つづく>
埼玉育ち、大阪在住。8歳男女の双子の母。無類の犬好きで、著書に『白い番犬チルー』(幻冬舎)などがあるが、未熟児で生まれたわが子たちの発育過程を目の当たりにし、人体の神秘にも感銘を受ける。その育児エピソードは、たるいしまこさんの絵と中村翔子さんの作で、『おはなしカイとナツ あるふたごちゃんのものがたり』(リーブル)という絵本になっている。年中無休自営業のすき間に、週一で剣道をするのが何よりの発散。
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.1
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.2
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.3
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.4
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.5
デアゴスティーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.6
デアゴステイーニの人体模型を双子と一緒に最後まで作ってみた~!vol.7